空 近づく夜に
空 近づく夜に
思い出したのは
あの日見つけた
色のないまま降り立った
幸か不幸か
期待ってやつは 困らせてくる
信じていたはずなのに
高いとこから落とされる
行き場分からぬまま
ゆっくり ゆっくり
助走つけながら
駆け上がって
空 近づく夜に
街の灯りは 星をかき消した
目的地:不明 視界:良好
考えすぎて
ふさいでく自分に
嫌気がさしてきた頃
あてもなく外へ
川にかかる橋を 車通り過ぎる
行き先が逆だとしても
走った分進んできた
行き場分からぬまま
時は 過ぎた
思いついたように 駆け上がるよ
空 近づく夜に
車の音は 声をかき消した
こんなものかって 思い知った
何も知らないことは
知ってたつもり
間違えないようにと
逃げたこともあったな
このひととき 非日常を感じて
風が吹いた雲が晴れ
さえぎるものない夜空 見たくて
鉄橋の上まで 駆け上がって
空 近づく夜に
街の灯りは 星をかき消した
目的地:不明 視界:良好
踏みだす合図は
なくてもいいさ
いいよ
きかせてほしいな
書きかけの物語